台風の番号
台風には番号がついています。
日本では、気象庁が、毎年1月 1日以降、台風が発生した順に台風番号を付けていて、最も早く発生した台風を第1号としています。
こちらはおなじみですね。
沖永良部台風
特に災害の大きかったものについては気象庁が上陸地点などの名前を付けて呼びます。
戦後命名された台風は8つありますが、
一番最後の命名台風は昭和52年(1977年)第9号の沖永良部台風で、その後は命名されていません。
台風の数は多くなっているという印象ですが、記録上では40年近く特大台風は来ていないということです。
また、この台風は本土には上陸しなかったので、印象が少ないのかもしれません。
ただ、命名されるだけあって、この台風は日本の陸上における最低気圧907.3ヘクトパスカルを記録しました。この記録はまだ破られていなくて、900ヘクトパスカルを下回ったことは無いわけです。
風速については、風速計の支柱が傾きそれ以後観測が不可能になったため正確な記録は不明だが、沖永良部測候所の見積もりでは最大瞬間風速は80m/sに達したとのこと。
台風の名前
台風は番号のほかに国際名がつけられます。
沖永良部台風の国際名はBabeでアメリカのものを採用していました。
ただ、2000年からアジア名が使用されています。これは、米国とアジア太平洋13国で構成された台風委員会が定めたもので、国外では広く使用されています。
平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ、以後発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、140番目の「サオラー」まで使用されると最初の「ダムレイ」に戻ります。
直近の台風16号の国際名はフィリッピン提案の「Malakas」で強いという意味だそうです。
こちらに一覧表が載っています。日本は一連の星座名を提案しています。
台風の進路予想図の見方
台風が日本の南海上で発生して北上し、日本からおよそ300kmまで近づくと予想されるとき、気象庁は台風予報のための特別な体制をとります。
1時間ごとにその位置を解析し、3時間ごとに24時間先までの進路予測を行い、6時間ごとに72時間先までの進路予測を行います。
つまり、3時間おきに発表されるわけで、その間の予想はないということです。
気象協会の説明では
台風情報の見方を説明します。
1. 観測時刻での台風の中心位置です。観測から発表までに約1時間かかるため、ご覧になられている時は、さらに少し進んでいます。
2. 台風の暴風域です。このエリアでは平均風速25m/s以上の暴風になっていると考えられます。
3. 台風の強風域です。このエリアでは平均風速15m/s以上の強風になっていると考えられます。
4. 予報円です。例えばこの図では、1日3時に台風がこの円の中に入る確率が70%と予想されるエリアです。台風は必ずしも予報円の中心を進むわけではありません。
5. 暴風警戒域です。 台風の中心が予報円内に進んだ場合に、暴風域に入る可能性のある範囲です。予想時刻に台風の暴風域が無くなる場合、暴風警戒域は無くなって、予報円のみの表示となります。
※平均風速とは地表高10mでの10分間の平均風速で瞬間風速とは3秒間の平均風速をいいます。
ここでいう強風(平均風速15m/s以上)・暴風(平均風速25m/s以上)は風力階級でいうとおおむね風力7と風力10に相当します。
風力7:樹木全体がゆれる。風に向かってはあるきにくい。
風力10:樹木が根こそぎになる。人家に大損害が起こる。
なお、台風のランク付けには強さのほかに大きさがあり、
次のように強風域(※)の半径をもとに2段階に階級分けされています。
大型(大きい): 500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい):800km以上
※強風域とは
風速15m/s以上の強い風が吹いているか、地形の影響などがない場合に吹く可能性のある範囲)の半径で表します。
500Kmといっても感覚がつかめないと思いますので、図示するとこんな感じです。
なんか疲れますね。
いろんな基準がばらばらに出てくるので、なかなか理解出来ません。
まとめ
台風の基準には「強さ」と「大きさ」があり、二つを組み合わせて表現している。
「強さ」と「大きさ」はそれぞれ風の強さが基準だが、使っている基準はことなる。
台風の進路予想は「強さ」と「大きさ」二つの要素が表現されている。
今後の台風理解に役立てば幸いです。
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